つかんのん
恵日山観音(津観音)

日本三大観音のひとつ「津観音」
三重県津市にある「津観音(つかんのん)」は、浅草観音(東京)、大須観音(名古屋)と並び、日本三大観音のひとつに数えられる歴史ある寺院です。正式名称は「恵日山(えにちざん)観音寺大宝院」といい、真言宗醍醐派に属しています。
津観音は、伊勢神宮への参拝道中の立ち寄りスポットとしても親しまれ、多くの人々が訪れる津市のシンボル的存在です。
津観音の歴史
津観音の創建は西暦709年(和銅2年)に遡ります。伊勢阿漕ヶ浦で漁夫の網にかかった聖観音立像(ご本尊)を祀ったことが始まりとされています。
室町時代には将軍・足利義教の勅命により三重塔や恵音院が建立され、1490年には天台真盛宗の開祖・真盛上人が観音堂で説法を行い、その教えを広めました。
江戸時代には、国府阿弥陀如来を江戸へ運び、出張開帳を行うなど全国的にも名を馳せ、伊勢神宮参拝の道中で立ち寄る人々も多かったといわれています。
しかし、1945年(昭和20年)の太平洋戦争の戦火により、多くの建造物が焼失。1968年に観音堂が再建され、その後も復興が進められました。現在も津のシンボルとして、多くの参拝者に親しまれています。
津観音の見どころ
観音堂
津観音の中心となる観音堂には、ご本尊である聖観音立像が祀られています。戦火を乗り越えた歴史とともに、多くの参拝客が訪れ、祈りを捧げる場所となっています。
収蔵庫と津観音資料館
津観音では約600点の貴重な文化財を所蔵しており、その一部は津観音資料館で随時公開されています。歴史や文化に触れる貴重な機会として、ぜひ訪れてみてください。
芭蕉の句碑
境内には、松尾芭蕉の句碑があり、歴史と文学の趣を感じられるスポットとなっています。
津観音でできること
津観音では、以下のような各種祈願・供養を行っています。
- 御供養・祈祷・厄払い
- 永代供養・納骨
- 葬儀・墓じまい
当日でも対応可能ですが、事前予約をおすすめします。遠方の方や事情により直接訪問が難しい方には、代行での祈願・供養も行っています。