アサギマダラ

海を渡る蝶 アサギマダラ

海を渡る蝶 アサギマダラ
●成虫の大きさは5~6cmほどで翅(はね)を広げると10cmの大きさ。
翅の内側が白っぽく、黒い翅脈(しみゃく)が走る。この白っぽい部分は厳密には半透明の水色で鱗粉が少ない。和名にある「浅葱」とは青緑色の古称でこの部分の色に由来する。
●アゲハチョウ科のように細かく羽ばたかずふわふわと飛翔し、人をあまり恐れずよく目にするため人気が高い。
●夏から秋にかけて、フジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどのキク科植物の花に集まり、吸蜜する姿が見られる。

【渡り蝶であること】
1980年頃から始められたマーキング調査によって、春は南から北へ、秋には北から南へ、ツバメのように移動することがわかってきました。春本州に飛来し卵を産んで一生を終え、秋成虫となった個体が南方を目指して旅をします。2,500kmも旅をするアサギマダラ、でも、どこを飛んでいくの?どこまで飛んでいくの?旅の目的?何を食べているの?・・・まだまだ、不明な点が数多くあります。

津市では、美杉町に飛来し、毎年10月のフジバカマ畑のある太郎地区、伊勢地地区、下之川地区、奥津地区に多く見られる。

フジバカマ(藤袴)とは・・・
●キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。秋の七草の1つ。
●かつては日本中の河原などに群生していたが、現在は環境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。
●生草では無香であるが、茎や葉が乾燥すると、桜餅の葉のような芳香を放ち、古より匂い袋として用いられ、万葉集や源氏物語にも詠まれている。
●有害物質のピロジジンアルカイドを含有しており、古くは利尿剤として用いられた。この花の蜜を吸うアサギマダラはそのおかげで、鳥等に襲われる事無く渡りを行えているという説もある。

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