さかきばらのかいせきざん

榊原の貝石山

約2000万年前は、海でした。

榊原温泉の一角に、悠久の大地の歴史を感じさせる「榊原の貝石山」がある。
温泉街の北側、榊原川が南に流れる断崖絶壁から、かつてここが海であったことを示す多種多様な貝の化石が見つかっている。
これらの産出から名付けられたのであろう標高162メートルの貝石山の岩肌は、今から2,000万年ほど前の新生代第三紀に、海に堆積した砂や泥が岩となった地層(一志層群)から形成されている。
江戸時代から、ここで多くの貝の化石が産出することは有名で、採集される化石の種類も20種類以上に上る。
アカガイ・カキ・ホタテなど食卓でもなじみの二枚貝のほか、ツノガイ・ナツメガイなどの巻き貝の化石が見つかっており、現在の伊勢湾に生息する種類のみならず、広く太平洋岸に分布する貝の種類も多い。
また、貝のほかにはカニの殻や魚の歯の化石も見つかっている。
~広報津 歴史散歩より抜粋~

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