プロがおすすめする撮影スポット

桜や紅葉と組み合わせて狙える!

名松線(めいしょうせん)は、松阪市の松阪駅から津市美杉町の伊勢奥津駅に至る43.5kmの路線です。四季折々の花が咲く風光明媚な風景の中をゆっくりと走る姿は、乗っても撮っても存分に楽しめる絶景路線として人気があります。ここでは危険な場所を除き、名松線を安全に撮影することができる津市内のスポットを、最寄り駅からの徒歩アプローチを前提にして、季節ごとにご紹介します。

鉄道プロカメラマン・名松線を元気にする会事務局長 「堀田祐治」さんから提供いただいた信頼度バツグンの情報です。

 

ただし、末永くスポットとして利用させていただくためにも、次のことはしっかりと守っていただくようお願いします。

1 撮影される際には、列車往来に十分注意してください。

2 ほかの利用者や地元の迷惑になる行為は、おやめください。

3 車や列車の運行の妨げになる行為、危険な行為は、おやめください。

4 マナーを守り、安全な場所で撮影してください。

春 比津駅のミツマタ

美杉町比津:比津駅から約1分(80m)

梅が終わる頃から桜が開花する頃にかけて、駅を囲むように咲くミツマタの黄色い花。ホームに立つとミツマタの香りが漂います。小道を降りて県道から見上げれば、雰囲気のある田んぼの石積みとミツマタがよくマッチし、春の到来を体感することができます。
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春 伊勢奥津駅の給水塔

美杉町奥津:伊勢奥津駅から約1分(80m)

1965年(昭和40年)まで名松線でも蒸気機関車が活躍していました。その名残りである給水塔が今なお現存し、ピンク色のしだれ桜が歴史的な鉄道遺産に彩りを添えています。なお、この給水塔は近い将来「旧国鉄伊勢奥津駅給水塔」として国の登録有形文化財として登録される見通しです。
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春 伊勢鎌倉駅の桜

美杉町八知:伊勢鎌倉駅から約5分(300m)

伊勢鎌倉駅は鉄橋と鉄橋に挟まれた約250mの築堤の中間にある珍しい駅です。そこへ名松線の列車がやってきて30秒程度停車します。ソメイヨシノが終わる後、ホーム横に白い桜が咲いてきて、最も華やかな季節となります。
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夏 竹原の茶畑

美杉町竹原:伊勢竹原駅から約30分(2.1km)

美杉町はお茶の産地で、雲出川の流れに沿ってお茶畑が点在します。特に新緑の頃から芽が出始め、やがて鮮やかな黄緑色に変化し、乗っていてもその美しさにつられてお茶を飲みたくなるほどです。見る角度によって変化するお茶畑の模様をお楽しみください。
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夏 雲出川と君ケ野ダム

美杉町竹原:伊勢竹原駅から約13分(1km)

雲出川と八手俣川が合流する地点の背後には、君ヶ野ダムとレークサイド君ケ野が目立ちます。名松線の鉄橋は八手俣に架かり、轟音とともに1両の列車が渡っていきます。この写真は雲出川に架かる市道の橋上から撮影したものです、川の流れを強調した構図にするのがポイントです。
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秋 川口の彼岸花

白山町川口:伊勢川口駅から約2分(100m)

毎年お彼岸の頃になると赤い花を一斉に咲かせる彼岸花。景色によく溶け込み、主役を引き立たせる絶好の植物です。名松線では各所で見ることができますが、中でも安全に撮影できる伊勢川口駅付近がおすすめです。
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秋 真見の紅葉

白山町真見:家城駅から約14分(1km)

名松線の紅葉スポットの中で、安全に撮影できるイチオシのポイントです。二雲橋のすぐ近くにあり、市道の歩道上から撮影します。紅葉と変化に富んだ雲出川の独特の景観との共演がすばらしく、紅葉のみならず新緑の時季も見ごたえがあります。

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冬 瀬戸ヶ淵

白山町南家城:家城駅から約20分(1.5km)

白鷺(しらさぎ)伝説が伝わる瀬戸ヶ淵の横を名松線が走ります。冬場は木々の葉が落ちて名松線の姿がよく見えますが、春から秋にかけては木々の葉のため列車は遮られます。雲出川と線路の間は、規模は小さいですが瀬戸ヶ淵公園になっています。
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冬 雪景色

美杉町竹原:伊勢竹原駅から約15分(1.1㎞)

美杉町は山が多く、積雪があれば白銀の世界が大変美しく、写真の撮り甲斐がありますが、積雪が多いほどアプローチが困難になりハードルは高いです。この撮影地は伊勢竹原駅に近く、山が接近し美しい写真が撮れますが、道の凍結には十分ご注意ください。

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その他、JR名松線については、こちら『名松線を元気にする会』のHP をご覧ください。